Odooでは画面項目、メニュー、メッセージ等のストリングに翻訳をつけることが可能です。翻訳の追加はOdooのUI上で行うことができますが、それだけだと作業を行ったDB上だけでの翻訳となります。保守性や移植性を担保するには、モジュールそのものへの翻訳追加が必要です。
以下、アドオンモジュール(に含まれるストリング)への翻訳追加手順につき説明します。なお、こちらの手順はOdoo本体やOCAモジュールの翻訳には適しません。(Odoo本体やOCAモジュールの翻訳は、それぞれTransifexやWeblateといった専用プラットフォーム上で行うことになっています。)
前提
アドオンモジュールがOdooにインストールされていること。
手順
開発者モードを有効化し、管理設定 > 翻訳 > インポート / エクスポート > 翻訳エクスポート からアドオンモジュールの翻訳をエクスポートします。
言語:翻訳対象の言語を選択
ファイル形式:POファイル
エクスポートするモジュール:翻訳対象のモジュールを選択
「エクスポート完了」画面にて翻訳ファイルのリンクをクリックしてダウンロードします。
ダウンロードされたファイルをテキストエディタで開き、msgstrの行に翻訳を記入します。
モジュールの翻訳ファイルを上書きします。
上記のテキストエディタでの翻訳部分は、次の手順で翻訳することも可能です。
管理設定 > 翻訳 > アプリケーション字句 > 未生成の翻訳レコードを生成 より翻訳がない状態の翻訳レコードを生成します。
Odoo上でアドオンモジュールの画面項目やメッセージを確認しつつ、管理設定 > 翻訳 > アプリケーション字句 > 翻訳対称字句 にて、翻訳を追加します。(この時点ではあくまでDB内で翻訳が追加されているにとどまり、モジュールそのものには翻訳が反映されていません。)
管理設定 > 翻訳 > インポート / エクスポート > 翻訳エクスポート からアドオンモジュールの翻訳をエクスポートします。この時点で上のステップで翻訳した文字列は翻訳された状態でエクスポートされます。