Odooでは、製造オーダが完了した時点で製造関連の仕訳が計上されるので、期末時点で製造途中の仕掛品は手動で計上する必要がありましたが、V18.0から仕掛品の機能が実装されました。
期末(月末、四半期末、年度末など)時点で完了していない製造オーダに投入された構成品や作業区の費用を計算して仕掛品として計上し、翌期首に反対仕訳を計上します。
1.関連設定
メニュー「会計」>「設定」>「管理設定」で、在庫評価の「WIP 勘定」と「WIP 間接費勘定」を設定する。
必要に応じて、メニュー「製造」>「プロダクト」>「部品表」で、「作業中に消費」を設定する。
どの工程で構成品が消費されるかを設定する。
※ 項目が表示されない場合は、「作業中に消費」を選択して表示させる。
2.仕掛品計上操作
製造オーダのリストビューで対象の製造オーダを選択し、アクションボタンから「WIP会計仕訳を記帳」を選択する。
仕掛品計上の日付と逆仕訳の日付を確認し、仕訳を記帳する。
対象の製造オーダに投入された構成品の金額とオペレーションの金額が仕掛品として計上され、逆仕訳日にその逆仕訳が計上される。
(先日付の場合、ドラフト仕訳として計上されるが、記帳日に自動的に記帳される)
※ オペレーション費用の内訳を間接費と従業員費用に分けて見たい場合は、こちらの動画を参考にしてください。(製造分析レポートは完了した製造オーダのみ表示されるため仕掛中の製造オーダは表示されません)