【Odoo導入事例】株式会社アシスト様(リユース品買取)

エクセルから脱却し統合システムのメリットを存分に享受
2018年8月22日 by
【Odoo導入事例】株式会社アシスト様(リユース品買取)
Tim Siu Lai

総合リユースの業者間取引日本一を目指している株式会社アシストのシステム担当、及川さんにOdoo導入体験をお話いただきました。


導入スコープ:販売(Eコマース 含む)、購買、在庫、会計、ウェブサイト、カレンダー、Eメールマーケティング

導入バージョン:11.0コミュニティ版

ユーザ数:約30名

導入拠点:神奈川県大和市(2018年3月本稼働)

Odoo • Text and Image

貴社についておしえてください


東京都、神奈川県でフランチャイズ含む6店舗を運営するリユース品の買取専門店です。

家具、家電をはじめ、ジャンルを特定することなく幅広い商品を買取しております。

出張買取・店頭買取・宅配買取の3つの方法での買取サービスをお客様にご提供しています。

ご依頼が多いのは、お引越を控え、家具、家電をはじめご自宅で不要になるものがたくさんあるというお客様で、出張買取を多くご希望いただきます。

まとめて売れて、家まで取りに来てくれるのが便利との評価をいただいております。

どのような経緯でOdooの導入を決めましたか?


弊社はお客様より買取した商品を古物市場、ECサイトで販売し、利益を出しております。

古物営業法の関係、また経営状況を把握する上で、仕入れた商品に関しては、いつ、どこで、いくらで誰に売れたのかを管理する必要がございます。

今まではエクセルを駆使してデータ管理していましたが、管理店舗が増え、取扱商品の管理に限界が見え始めていました。仕入時にエクセルに入力した商品をECサイトに出品するために、別のエクセルに商品タイトルを打ち直しするなどという2重入力の作業もございました。スプレッドシートのセル200万の上限に達することもしばしばあり、過去のデータ管理が困難な状況になっていました。

エクセル管理とは別の課題として、古物市場では持込商品がデータ化されていなかったため、商品がいくらで売れたのか、大雑把にしか把握できていない状況でした。そのため商品の原価率や仕入担当の営業成績の管理工数が大きくなり、煩わしさを感じておりました。

そこで、一度入力した情報を何度も入力する必要がなく、仕入れた商品を簡単にデータ化し販売管理できるシステムの導入を目指し、さまざまなERPシステムを比較・検討してみました。

リユース業者向けのERPシステムは日本にいくつか存在していたのですが、弊社が実現したい内容にするためには、出来合いのERPパッケージからではカスタマイズ費用がかさみ、予算内に収まらないと判断して、いずれも見送っていました。

そんな中、海外のシステムであるオープンソースのOdooを見つけました。豊富なモジュールやカスタマイズ事例があり、初期投資が他のERPシステムと比較すると非常に安価であったため、Odooを使用したシステム構築に踏み切りました。

Odooの導入で何が変わりましたか?


最大の恩恵は仕入商品を購買オーダー作成とほぼ同時にウェブサイトで販売することができるようになった点です。

今までは商品仕入後、後日商品化スタッフが写真撮影し、ECサイトにアップするという流れでしたので、仕入から販売まで時間がかかっていたのですが、Odoo導入によりリードタイムが大幅に短縮されました。

また、ECサイトでの販売実績がそのままERPでのトランザクションとなるので、複数のシステムでデータを同期させる煩わしさからも解放されました。

Odooから印刷した商品ラベルのバーコードをスキャンして在庫移動処理をする及川さん。

コタエルのサービスはいかがですか?


弊社の要望に対して、お見積が非常にわかりやすく且つ、業務をよく理解していただいた上でご提案いただけるので、安心して依頼ができます。

Quartileさんは、個々の要望に対して、まず標準機能での対応可能性を探り、それが難しければ既存の第三者モジュールの適用可能性を探り、それも難しければ新規に機能開発するという手順で解決方法を模索してくださります。そのプロセスが透明な点が非常に好感が持てます。

また、弊社は冒頭の通りシステムに関しては知識ゼロだったのですが、QuartileさんはOdooの基礎知識をはじめ、データベースの設計、第三者モジュールの探し方など、丁寧に教えてくださったので、短期間でOdooに対しての理解を深めることができ、予定通りのスケジュールで運用まで持ち込むことができました。

担当の方1人1人が、まるで同じ会社の社員のように問題に対して考えてくださり、さまざまな角度から検討された改善案を提案してくださいます。

今後どのような点を改善したいですか?


Odooはパソコン上では非常に使いやすいシステムなのですが、タブレットやスマートフォンでの管理がすこしやりずらいなと感じます。

タブレット、スマートフォンからでも操作しやすいようにまずはウェブサイトから改善していきたいと思っております。(Quartile注:こちらのコメントをいただいて、OCAモジュール Web Responsive  を提案し、導入いただきました)

その他何でもご自由にコメントされてください


普段のやりとりの中で、Quartileさんには豊富なOdoo導入経験に裏打ちされた知見に感心させられることがよくあります。ユーザ目線でのサービスには大変満足しています。

担当コンサルタント(Tim)より

アシスト様はOdooの導入を足がかりにリユース業界を変える仕組みを構築しようとされており、ERPとしてのOdoo導入後、現在も後続フェーズの作業が進行中です。出来合いのシステム導入ではなく、業界に変化をもたらす仕組みの構築ということで、コンサルタントとしても引き続きワクワクさせていただいています。

及川さんは、過去のシステム経験が乏しいと伺ってはいたものの、持ち前の吸収力を存分に発揮されて、お客様側の要求取り纏め、Odoo仕様・操作方法の説明、移行データ作成等、こちらの想定以上に大活躍されました。(ありがとうございました!)

今回の導入プロジェクトではそれなりに開発作業が発生したのですが、Odooでなければアシスト様のちょっと尖ったニーズへの対応は難しかったかもしれません。アシスト様のオペレーションに合わせてOdooのカスタマイズをこなしていく中で、開発プラットフォームとしてのOdooの優位性も改めて感じさせられました。また、何度かOdoo本体に改善提案を出す機会があり、逆に技術的に困難な点につきオープンソースコミュニティに助けらることもありました。コミュニティに貢献しつつ、コミュニティの力をうまく引き出し、プロジェクト遂行することができたのではないかと思います。

 

【Odoo導入事例】株式会社アシスト様(リユース品買取)
Tim Siu Lai 2018年8月22日
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