Odooでの在庫評価の確認方法を説明します。原価計算法(標準原価/移動平均原価/先入先出)や在庫評価(手動/自動)により、妥当な確認方法が変わることがありますが、以下、Odoo標準レポート機能を軸にした説明です。
1.在庫評価(在庫 > レポーティング > 在庫評価)
このメニュー項目では、プロダクトごとに、会社全体の在庫評価額を確認することができます。
「日時」ボタンで過去日を指定して評価額を出すことができます。
制約事項として、このレポートでは倉庫/ロケーション別の在庫評価を出すことができません。
このレポートでは、stock.valuation.layer(在庫評価レイヤー)というモデルがベースとなっています。
2.在庫レポート(在庫 > レポーティング > 在庫レポート)
このメニュー項目では、プロダクトごとに、現時点でのロケーション別の在庫評価額を確認することができます。
ここで表示されているレコードは、stock.quant(保管ロット)というモデルで、V13では参考値としての評価額項目が追加されました。(V11およびV12では保管ロットに評価額は持ちません。)
制約事項として、このレポートでは過去日での、在庫評価を出すことができません。
「日時」ボタンから過去日の指定はできますが、
日時の指定をすると、画面がプロダクトバリアントのリストビューに切り替わります。このとき「手持数量」に指定の日時での数量が表示されますが、評価額は表示されません。また、数量もロケーション別には表示されません。(過去日付でのロケーション別数量を把握するためのOCAモジュールはあります。)