Odooでは、プロジェクトごとに受信用のメールアドレスを指定し、プロジェクトに紐づいたタスクを作成したり、顧客とのやり取りを記録するために使用することができます。

ここではその設定方法を紹介します。

受信メールサーバの設定

まずは受信メールサーバの設定を行います。

設定 -> Technical -> Eメール -> 受信メールサーバ に進んでください。

送信メールサーバの設定でも言及しましたが、Odooはあくまでクライアントとして送受信を行うので、すでにお持ちの受信メールサーバを設定ください。

設定したら、「テスト・確認」を行って、ステータスが「確認済」になっていることを確認してください。

「受信Eメールに対する処理」の「新しいレコードを作成する」でタスクを選択することもできますが、プロジェクトと関連づけるため、この項目は空欄とします。

次に、ドメインの設定を行います。（プロジェクトの受信用アドレスとして指定できるのはエイリアスのみなので。）

設定 -> General Settings で、受信メールサーバと同じドメインを指定してください。

エイリアスの設定

Project アプリで、ある顧客に対するサポートのプロジェクトを作成しました。

Eメール タブで、このプロジェクトに対するエイリアスを設定します。

このメールアドレスは受信メールサーバと同じで、Gmail の場合 + の後に任意の文字列を足しても同じアドレスとして認識されることを利用しています。

設定 -> Technical -> Eメール -> エイリアス に進むと、プロジェクトに設定したエイリアスがレコードとして登録されていることがわかります。

「デフォルト値」の "{'project_id': 2}" は、設定したプロジェクトの ID を示しているのです。

タスクの作成

さて、プロジェクトに設定したメールアドレスに顧客として以下のメールを送信してみました。

するとプロジェクト "Support for OSCG" に、サブジェクトの同じ名称の新しいタスクが作成されています。

送信したメールの内容は、タスク画面の下部にあるメッセージ欄を見ることにより確認できます。

メッセージのやり取り

タスク画面で指定された顧客や割当先は、自動的に該当タスクのフォロワーとして追加されます。

さて、割当先のユーザが、該当タスクの NEW MESSAGE から画像のようなメッセージを送信しました。

送信メールサーバが設定されており、かつ顧客のメール受信設定で「すべてのメッセージ」を選択していると、顧客に画像のようなメールが届きます。

これに返信する形でメールを送信すると、

画像のように、タスク画面下部のメッセージ欄にポストされていることがわかります。

このように、タスクを作成するだけでなく、顧客からのメールをタスクのメッセージ欄に記録することもできます。

メッセージ機能については他にも色々なオプションがあるので、またご紹介します！