ITを通じて笑顔を広げる、株式会社アスタリスクの黒木さんにOdoo導入体験をお寄せいただきました。
導入スコープ:販売、購買、在庫、請求(売掛金、買掛金)
導入バージョン:12.0コミュニティ版
ユーザ数:約50名(延べ)
導入拠点:米国(オレゴン州)、中国(大連)、オランダ
導入作業期間:2018年12月~2019年2月
導入プロジェクトの特徴:Odooの標準機能をほぼそのまま使用し、海外3拠点に短期間(3ヶ月)でOdooを導入
ご利用のサービス:Odooアジャイル導入、Odooクラウドホスティング、Odooアプリケーション保守、Odooオンデマンドサポート
貴社について教えてください
システム開発も可能なハードウェアメーカーです。独自の自動認識技術(バーコード、RFID)を搭載したiPhone/iPad touch装着型のリーダーを製造・販売しています。システム会社がルーツですので、ハードウェアにあわせたソフトウェアも、ユーザー別に開発し提供することが可能です。
どのような経緯でOdooの導入を決めましたか?
アメリカ、ヨーロッパに販売拠点、中国に2箇所開発拠点があり、事業が急速に成長する中で各拠点の状況がリアルタイムで確認できるシステムの導入が急務でした。オープンソースのERPシステムであるOdooに目をつけ、まず社内でOdooをインストールしてみて機能評価を行いました。求めている機能が大体Odooに備わっていることが分かりましたが、設定や追加機能開発、運用保守面で不安がありましたので、専門家であるコタエルさんに声をかけました。
Odooの導入で何が変わりましたか?
海外子会社の情報が1つのシステムに集約されるところに大きなメリットを感じます。プラットフォームを一本化することで管理コストを抑えるとともに、オペレーションの標準化を進めることに成功し、これまで現地と個別に確認する必要があった受発注、入出荷、請求等の取引状況が、日本からリアルタイムに見えるようになりました。取引に紐付いたコミュニケーション履歴も残り、会計実績の根拠説明に使える材料が抽出しやすいので、監査対応もスピーディに進められるようになりました。
コタエルのサービスはいかがですか?
満足しています。例えばアメリカ拠点では第三者が発行する証明書などを個別の取引に紐付けて管理する必要があるのですが、そういった国の特殊事情を理解したうえでカスタマイズを実装してもらい、ユーザサイドの利便性も向上することができました。
「このような機能が欲しい」と相談した場合、カスタマイズだけでなく既存のモジュールを含めて提案していただき、低コストでやりたいことを実現できるように回答をもらっており助かっています。またコンサルとしてシステムだけでなく、チームの運用も鑑みた包括的な提案をしてもらっているところもありがたいところです。
今後どのような点を改善したいですか?
Odooの特徴として商流のフェーズ管理がしっかりして、個別の取引につき、いつ何が起こったのか細かく見られるようになっていますが、できればもう少し受発注から入出荷、請求・入金までの繋がりの可視性が上げられるとありがたいです。
担当コンサルタント(田代)より
日本の本社主導で海外3拠点の基幹システムをOdooに統一するという、コミュニケーション面で比較的難易度の高いプロジェクトでしたが、システム担当の福田さんや黒木さん、その他キーメンバーの方々が要点をしっかり押さえて作業遂行されたため、3ヶ月という短期間で本稼働させることができました。言葉や通貨、商習慣の異なる複数拠点への導入ということで、多通貨や多言語に対応しており、世界各国で導入実績が豊富なOdooの強みが存分に活かせるプロジェクトでした。
黒木さんおっしゃるとおり、各拠点のオペレーションを標準化し、日本と各拠点で同じデータを参照しながら会話できる状態に持っていけたことに大きな意義があったと思います。
【Odoo導入事例】株式会社アスタリスク様(モバイルソリューション販売)