概要
販売オーダに複数名いるカスタマサービスチームメンバーをフォロワーとして割り当て、更新時に通知が届くようにする設定を効率よく管理するのに、チャネルの利用が考えられます。
チャネルを販売オーダに自動で割り当てる設定はできるのですが、Odoo標準(V12)の挙動だと、内部用のサブタスク(ノートなど)へのサブスクリプションが外れた状態での割当となります。
挙動説明
チャネルを作成し、メンバーを割り当てます。
販売チームにチャネルを割り当てます。
販売チームでの内部用サブタイプのサブスクリプション内容は、チャネルでの指定と異なります。ここではサブタイプ定義でのデフォルト値設定が引き継がれています。
販売オーダを作成します。販売チームのフォロワー設定より、販売オーダのフォロワーにチャネルが追加されます。
販売オーダでのチャネルのサブスクリプション内容を確認すると、販売チームでの設定と異なり、ノートが選択されていません。(期待する挙動として、ノートが選択されていてほしい。)
原因
Odooの仕様(ただし不十分)であるという理解です。
こちら https://github.com/odoo/odoo/blob/0b6ae3ed4ff20898cd88b97a644190b20f11cf8f/addons/mail/models/mail_thread.py#L2430 にてドキュメントにチャネルを割り当てる際、内部用サブタイプ(int_ids)には自動サブスクライブしないロジックとなっています。
なぜこのような仕様かというと、おそらく、チャネルには内部ユーザ(従業員)のみでなく、顧客等社外の取引先も含めることが可能な作りである(内部用のメモが社外取引先に届いてしまうと問題になる)ためです。
ただ、ここは条件分岐で「社内用のチャネルの場合は内部用サブタイプの自動サブスクライブ除外の対象外とする」というロジックにもできるはずという理解です。(必要に応じてカスタマイズ可能です。)折を見てOdoo本体への改善提案も検討します。