概要
このシミュレーションではFIFO挙動のシミュレーションを行う。
複数の配送が並行してある場合に顧客請求書の売上原価は販売オーダに紐づく配送の原価が拾えるかどうかを確認する。
下記にてシミュレーションのフローである。
1.販売オーダー2の請求書を先に作成し、確認
2.販売オーダー1の請求書を作成し、確認
目的:販売オーダー2の請求書を先に確認しても、正しく販売オーダー2の配送オーダーの売上原価が拾えるかどうかを確認する
前提条件
- 同じ商品に対して、2つの購買オーダーを確定
- 購買オーダー1→金額:100円(先に入庫した)
- 購買オーダー2→金額:150円
- 2つの販売オーダーを作成し、両方の販売オーダーが確認された状況である
- 販売オーダー1→金額:200円 原価:100円のはず (SO番号:S00021)
- 販売オーダー2→金額:250円 原価:150円のはず (SO番号:S00022)
- 各販売オーダーに紐づく配送オーダーが順番通りに確定された状況である
- 販売オーダー1の配送オーダーが先に確定された 原価:100円
- 販売オーダー2の配送オーダーがその後に確定された 原価:150円
シミュレーション
1.販売オーダー2の請求書を先に作成し、確認
※販売オーダー2の請求書を先に確認しても売上原価は正しく150円で拾えられた
2.販売オーダー1の請求書を作成し、確認
※販売オーダー1の請求書の売上原価も正しく100円で拾えられた
結論
- FIFOの原価計算法では請求書の確認順番は売上原価を拾えることに影響しない
- FIFOの原価計算法では配送オーダーの確認順番によって売上原価が拾えられる