Odooは、在庫をお持ちの企業様に、在庫管理のシステムとしてお使いいただけますが、今回は、在庫を調達する際の考え方(基準)についてお話したいと思います。
在庫調達の基準として、一般に、二通りの基準が考えられるかと思います。
在庫としてストックするために調達する在庫基準と、受注があったときに調達する受注基準です。
Odooにおいて、在庫基準か受注基準かを設定するには、製品 -> 調達タブ から、Buy(購入)、Make To Order(受注基準)を選択します。
(製品画面 -> 調達タブ)
(MRPモジュールをインストールしている場合は、ここにManufacture(生産)が加わります。)
在庫基準としたいときはBuyのみを、受注基準としたいときはBuyとMake To Orderの両方を選択してください。
まず、在庫基準の場合、在庫が減ったときに自動で(※)調達を行う、再発注ルールを設定することができます。
在庫が最小数量を下回ったとき、最大数量に到達するまでの数量分、調達を実行します。
一方、受注基準の場合は、受注があったときに自動で(※)、調達を実行します。
(※調達の実行には、倉庫 -> スケジュール -> スケジューラの実行 が必要ですが、モジュールを利用して、自動化することも可能です。)
調達の状況は、倉庫 -> スケジュール -> 調達 で確認できます。
たとえば、Make To Orderによる調達を選択すると、
発注オーダ(PO=Purchase Order)が生成されていることがわかりますね。
以上、Odooにおいて、在庫調達の基準を設定する方法でした。
製品の設定で、BuyとMake To Orderって何だ??となったときに、ご参考になれば幸いです!
Odooにおける調達の基準(Buy、Make to Order)